フランス語ゼロからのニース生活

2016年に夫と猫とともに、フランス語ゼロで日本からフランスへ移住しました。 2016年末に娘を出産し、現在は育児に奮闘中。 移住に伴うフランスでの手続きごと(移民局、滞在許可証、セキュリテソシアル、運転免許、猫の海外引っ越し)や、南仏を中心に訪れた街や村を紹介しています。

フランスでワクチン 2018年からの対応(3種から11種に義務化)

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フランスでのワクチン接種について、夫が「フランスはワクチン接種は義務。罰金もあるよ」と話してくれたので、そのことについて調べてみました。

フランスにおける子供のワクチン接種に関するニュースによれば、2018年から大きな変更が予定されているそうです。

  

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2018年から8種類のワクチンが新たに義務付け

フランスは、2017年8月、2歳未満のすべての子供及び2018年1月以降に生まれた子供に、義務とする予防接種を現行の3種から、8種類を新たに追加して11種類にする方針を出しました。追加される8種はこれまで義務ではなく「推奨」されていたワクチンとのこと。

ビュザン保健相は8月31日のインタビューの機会に、子どもの予防接種で11種を1月1日から義務化すると予告した。現在は、ジフテリア、破傷風、ポリオの3種のみが義務だが、これを百日せき、ヒブ、B型肝炎、小児用肺炎球菌、C群髄膜炎菌、はしか、風疹、おたふくかぜを加えて全11種を義務とする。義務的な予防接種を受けていない子どもは、原則として託児所・幼稚園等の利用が認められない。新制度は、(※2018年)1月1日以降に生まれた子どもを対象に導入される。フランスでは近年、ワクチン有害論が勢力を伸ばしているが、政府はそうした動きに逆行する決定を下した。

引用:子どもの予防接種、11種が義務に | PARIS&TOI|フランス、パリを中心とした情報サイトパリエトワ 赤字及び( )内は筆者補足

ちなみに、私の娘(現在生後10ヶ月)については、ジフテリア、破傷風、ポリオは接種済み、今後義務化される8種のうち、百日せき、ヒブ、B型肝炎、小児用肺炎球菌のワクチンはすでに2回接種済になっています。追加される8種のうちのいくつかについては、日本人の私からみれば「義務じゃなかったのか…」というものもあります。

 

8種のワクチンと予防接種の歴史をル・モンドの動画で(仏語)

ル・モンドのツイッターアカウントで、新たに義務化される8種のワクチンについての動画があったので紹介しておきます。フランス語です。

ざっくりまとめると以下のような内容でした。

  • 2000年から2016年にかけて、予防接種に消極的なフランス人の割合は10%から25%に増加。ワクチン以外の薬を含む医療スキャンダルも原因。このため、フランス政府は2018年から予防接種義務を3種類から8種類に強化。
  • なぜ義務を拡大するのか?ワクチンには効果があるから。例えば1958年にポリオのワクチンが導入され、その結果、70年で症例数が1657件から0件に。また、風疹についても、1976年から2014年にかけ100,000人あたりの感染者数が35人に減少
  • 感染症拡大を抑制するには、全人口の80〜95%が予防接種が必要。これは「グループ免疫」と言われる。多くの人間が接種することで、5〜20%の予防接種をしていない人も病気が防げる。
  • 肺炎球菌ワクチンを乳児に予防接種をすることで、ワクチン非接種の高齢者の感染が38%減少。
  • 予防接種義務化により、ジフテリアとポリオはフランスから姿を消した
  • 反ワクチン派の人は「ワクチンが問題なのではなく、問題はその副作用だ」と言うだろう。確かに副作用はある。しかし、そのほとんどは良性で、影響が出ている人は少数。
  • ただし、B型肝炎については副作用(多発性硬化症)を懸念する医師もいる。しかし、乳児については、B型肝炎ワクチン接種による副作用の報告は一件もない。

 

接種義務に違反した場合は懲役・罰金もあり得る。

現行法では、親の考えで義務となるワクチンを接種させなかった場合は、懲役または罰金が課されることがありえ、予防接種証明書がなければ子供は公立学校への入学も認められない場合があるとのこと。新たに追加されるワクチンも、これが適用されます。

公衆衛生法の第L.3116-4条によれば、理論上、懲役6ヶ月、罰金3,750ユーロが発生する。 この予防接種の拒否により子供に実際に健康被害が生じた場合、親は刑法第227−17条に定められた最高2年の懲役および30,000ユーロの罰金が科される。

Soustraire son enfant à la vaccination obligatoire est sanctionné par la loi. Les parents récalcitrants encourent en théorie jusqu'à six mois de prison et 3.750 euros d'amende, selon l'article L.3116-4 du Code de la Santé publique. Si ce refus de vaccination entraîne un réel risque pour la santé pour la santé de l'enfant, le parent risque jusqu’à deux ans de prison et 30.000 euros d’amende prévu par l'article 227−17 du Code pénal.

(略)

予防接種済または予防接種禁止の証明書がなければ、その子供の施設受け入れを拒否することができる。

En pratique, les enfants non vaccinés risquent surtout de ne pas être admis à l'école. Mais à défaut d'attestation de vaccination ou de contre-indication aux vaccins obligatoires, l'enfant peut être exclu de son établissement.

引用;11 vaccins obligatoires pour les enfants : ce que ça change concrètement - 31 août 2017 - L'Obs

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なぜ義務化するワクチンを増やすのか。

前述のル・モンドの動画内容と重複しますが、義務化するワクチンを増やすには、 子供へのワクチンを有害と考え拒否する親が増加していることがあるようです。 例えば麻疹。

2017/03/30(木)

欧州では1月、559件の麻疹感染が確認されたが、2月の新規感染者も急増しているという。WHOは人口全体を保護するために必要とされるワクチン接種率の基準値を95%に設定しているが、感染者の大部分は、接種率が基準値を下回るフランスやドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、スイス、ウクライナに在住している。中でもイタリアでは今年1月だけで感染件数が200件超に上ったほか、ルーマニアでは過去1年間に3,400件以上の感染が確認されており、17人が死亡している。

これらの国で接種率が低い原因の一つは、子どもへのワクチン接種を見合わせる親が増えてきていることがある。イタリア保健省は先に、麻疹の流行は、麻疹と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンと自閉症との間に関連性があるとの誤解が広まり、親が子どもにワクチン接種させないことが主因との見解を発表した。また、フランスでは接種手続きが煩雑なことから接種しそびれるケースが増えているという。

引用;欧州で麻疹が流行=ワクチン接種率低下で - NNA ASIA・EU・社会・事件

上記記事では、「フランスでは接種手続きが煩雑なことから接種しそびれるケースが増えている」とあります。

これは、確かに小児科検診をきちんと受けていれば、医師から(自動的に)処方箋を受け取りワクチンを購入し、次回検診で接種するのでさほど難なくきていますが、集団接種などはないので、検診をさぼったりすればアウトになりますね。

 

ワクチン反対の理由に「アルミ」?

夫が話してくれた、今回義務化されるワクチンを増やすことに反対する理由の一つに「アルミ」があるとのこと。

そもそも、私はワクチンに含まれるアルミについても全く不知だったので調べてみました。

いくつか見た中で、下記のまとめ(2016.4.7作成)が分かりやすかったのでリンクしておきます。

 

ワクチンに対しては、いろいろな考え方があるけれど…。

子供を持ってから、世の中には「反ワクチン」の考え方をする人がいることを知りました。

私自身は、ワクチンに懐疑的ではないし、実際に摂取した娘も健康そのもの。

子供に関係することも多いので、フランスのニュースはもっとちゃんとフォローしていかなきゃいけないなぁと思った次第。

 

フランス行政もいろいろ情報発信しています。

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その他参考及び引用記事 

 

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