フランス語ゼロからのニース生活

2016年2月、南フランスのニースへ引っ越した私と夫と猫の日々。

仏スーパーマーケットにおける精算時のスピード感について。

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昨日スーパーに買い出しに行ったら、私の一つ前でレジに並んでいたおじいちゃんが超強者だった。

 

私は自分の取ってきた商品をレジのベルトコンベアに並べ終わり、同行してくれた義父と世間話をしつつ、おじいちゃんの会計の様子を観察していたのだけど。

 

どうやら、彼は、大型カートに欲しいものを満載してレジに来てみたものの、手持ちの現金の範囲内に収まる分だけ買おうとしているようだった。一応レジを通してみて、予算を超えたところでストップをかけようとしている様子。

食用油とかオリーブの瓶詰めとか、残り数点になったあたりで、商品を一つレジを通すたびに店員に今合計でいくらになっているかを確認している。

(この段階で、かなり強者)

 

そして、おそらく予算ギリギリの額になったのだろう。財布を取り出した。

が、どうやら手持ちの現金が、彼の予想より少なかったらしい。

 

そこで彼は、すでにレジを通した商品の中から、冷凍食品数点を引っ張り出し「これとこれは買うのをやめる」と言う。

そうすると今度はちょっと予算が余ったのだろう、先ほど購入を見送った食用油とオリーブの瓶詰めをやっぱり買うのでレジを通せと言う。

(この時点で、私たちの後にも2組ほどお客が並んでいる。)

 

そして、店員に返品手続きをさせた後、彼はその冷凍食品をひっつかんで急ぎ足で店内に戻しに行った。別に店内に戻してくるよう店員が言ってた風ではなかったのだけど、彼は「溶けちゃう!」と思ったのだろう。

ここまでの間、彼はしきりに私たちに「Excusez-moi」を繰り返していたので、相当「急がなきゃ!」とは思っていたようだ。

店員も「マジかよー」という顔でため息をつきながら、店内に戻っていく彼を見送っていたけど、レジを通し終わったその他の商品は置きっぱなしだし、彼が戻ってこないとどうしようもないので、ただ待つ。

 

しばらくして、おじいちゃんが戻ってくるのが見えたので「やれやれ」と思いつつ見ていたところ、何と彼は自分がどのレジで会計しようとしていたのか見失った様子。

逆方向のレジへ歩いていくので、思わず私は手を上げて合図を送った。店員もそれに気づいて彼に「ムッシューーーー!」と叫ぶ。

周囲の人も手を振ったところで、彼がようやく気付き、「わからなくなって探してたよー」とニコニコしながら戻って来た。

 

その後も「これは買う、これはやめとく」のやりとりが何度かあって、やっとの事で彼の会計が終了。最後にもう一度笑顔で「Excusez-moi, madame」と言って、彼は去って行った。

 

私がレジに来てから約10数分経過。

 

何がすごいって、あのおじいちゃんもすごいけど、これで特にパニックに陥らず文句も言わないフランスの人々。大体において「ま、しょうがない」って感じで待つ姿勢。

同行の義父も「こういうこともある」って感じで気にせず世間話を続行してたし、私たちの後ろに並んでいた女性も普通に待っていた。

その理由の大半は、これでブチ切れて、せっかく一回ベルトコンベアに並べた商品をカートに戻し別のレジに並び直してまた最初から商品を並べるなんて面倒くさい、ってことではないかと推測するのだけど(私がそうだから)。

 

ほんとこのスーパーマーケットでのレジのスピード感のゆったり具合って、お国柄なのだろうなと思う次第。

 

なお、この出来事を、後で夫に話したところ「そのおじいちゃんみたいなのは、普通にあることじゃないから。怒り出す人だっているよ」と言われました。

でもフランスに来て、レジでもたついてることにイラついてる人ってまだ一回も遭遇したことないのよねー、と思う妻でした。

 

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